2020-01-01から1年間の記事一覧

六拾参番 暴力性に注意 サイコパス荒三位

【63番目のうた】 今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならで言ふよしもがな 【意訳】 今はもう、あなたへの想いをあきらめてしまうしかないのだけどそれだけは人づてにではなく直接逢って言う方法があれば。 【作者 左京大夫道雅 さきょうのだいふみちま…

六拾弐番 サピオセクシャル、サピオロマンティックの予感

【62番目のうた】 夜をこめて鳥の空音は謀るともよに逢坂の関は許さじ 【意訳】 夜が明けたと、鶏の鳴きマネをして、私をだまそうとしてもこの逢坂の関は許しませんよ。決して逢いませんよ。 【作者 清少納言 せいしょうなごん】 学者の家に生まれ、子供の頃…

六拾壱番 桜咲く。プレッシャーのなかでチャレンジ成功の予兆

【61番目のうた】 いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな 【意訳】 いにしえの奈良の都の八重桜が時をこえて今日は京の九重の宮中でひときわ美しく咲き誇っております。 【作者 伊勢大輔 いせのたいふ】 父親は伊勢の祭主で神祇官の大中臣輔親…

六拾番 親との関係/影響に悩むとき。小式部内侍が教えてくれます。

【60番目のうた】 大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立 【意訳】 大江山、生野への道は遠すぎてまだ母のいる天橋立の地を踏んだこともありませんし母からの手紙も見てません。 【作者 小式部内侍 こしきぶのないし】 母親は和泉式部。和泉式部…

五拾九番 気づいたらこんな時間…

【59番目のうた】 やすらはで寝なましものをさ夜ふけて傾くまでの月を見しかな 【意訳】 ぐずぐずせずに、こんなことなら寝てしまったのにもう夜が更けて、沈んでいく月を見てしまいましたよ。 【作者 赤染衛門 あかぞめえもん】 赤染衛門は藤原道長の正妻倫…

五拾八番 あなたの言う通り。まったくもって100%正しい。

【58番目のうた】 有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする 【意訳】 有馬山猪名の笹原に風が吹き、そよそよと音をたてる。私があなたのことを忘れたかですって?そんなことありま(有馬)せん、わすれていな(猪名)いわ。まったく、そうよ(そよ…

五拾七番 物事の終わりの予兆。死が訪れた後には、再生が待っています。

【57番目のうた】 めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月かげ 【意訳】 あなたにめぐり逢いあなたという人を確かめたくてもできないうちにあなたは亡くなってしまった。夜更けの月影が雲に隠れてしまうほど、わずかな間に。 ※一般的には…

五拾六番 生涯思い返すだろう奇跡の時。あなたがいなくなってしまっても、それは幸せな思い出の小箱。

【56番目のうた】 あらざらむこの世の外の思ひ出に今ひとたびの逢ふこともがな 【意訳】 私の命はもうすぐ尽きてしまう。この世にはいない思い出のあの方にもう一度、お逢いしたい 。 ※一般的な解釈は「この世の思い出に、もう一度だけあなたに逢いたい」で…

五拾五番 冷遇にあろうとも、あなたの才能は失われていません。くさらずに続けて。

【55番目のうた】 滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ 【意訳】 滝が枯れて滝の音が聞こえなくなってから久しいけれどもその名声だけは流れ伝わって今でも人々の口から聞こえている。 【作者 大納言公任(だいなごんきんとう】 祖父…

五拾四番 あなたの幸せは思っているより長く続きます。

【54番目のうた】 忘れじの行く末までは難ければ今日を限りの命ともがな 【意訳】 「ずっと忘れない」というあなたの言葉が永遠のことだというのは難しい。それなら今日を限りに命が尽きてしまえばいいのに。 【作者 儀同三司母(ぎどうさんしのはは】 高名…

五拾参番 ただ愛されたいだけなのに。愛するあの人が孤独の原因。・・・さてそれは真実?

【53番目の百人一首】 歎きつつひとり寝る夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る 【意訳】 「今日もあなたは来ない」と嘆きながら一人で寝ていると夜が明けたりするんです。その時間がどんなに長く感じられるものか…あなた知ってます? 【作者 右大将道…

五拾弐番 純粋に夢中になれる出会いがあります。大切にしてください。

【52番目の百人一首】 明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしきあさぼらけかな 【意訳】 朝が来たら夜になって、またあなたに逢える。それはわかっているけれど、それでも、しらじらと夜が明けていくのを見るにつけ離れなくてはいけないのが悲しいの…

五拾壱番 直情的なあなた。今、必要なのは・・・

【51番目の百人一首】 かくとだにえやは伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを 【意訳】 これほどまでの気持ちを伝えたいのに伝えられません。伊吹山のさしも草ではないけれどそれほどまでとはご存知ないでしょう。私の燃えるほどの想いを。 【作者 藤…

五拾番 激しい情熱が成就する兆し。

【50番目のうた】 君がため惜しからざりし命さへ ながくもがなと思ひけるかな 【意訳】 あなたのためなら惜しくもなかった命ですが想いを遂げた今となってはできるだけ長くあってほしいと思っています。 【作者 藤原義孝 ふじわらのよしたか】 類まれな美男…