五拾弐番 純粋に夢中になれる出会いがあります。大切にしてください。

【52番目の百人一首

明けぬれば暮るるものとは知りながら
なほ恨めしきあさぼらけかな 

【意訳】

朝が来たら夜になって、またあなたに逢える。
それはわかっているけれど、
それでも、しらじらと夜が明けていくのを見るにつけ
離れなくてはいけないのが悲しいのです。 

【作者 藤原道信朝臣 ふじわらのみちのぶあそん】

歌の才能が素晴らしく、父を亡くして悲しみにくれる歌、失恋してしまいつつ相手の幸せを祈る歌など、名歌が多いです。しかし23歳の若さで天然痘にて亡くなってしまいます。

【ご宣託】

朝まで一緒だったのに「今夜まで逢えない」。そんなほんの少し離れるだけじゃない!とツッコミたいところですが、愛し合う恋人同士は片時も離れたくありません。そんな切ないほどピュアでハッピーな関係を築けそうな予感です。

恋愛関係に限らず、純粋な想いで夢中になり、寝食さえ後回し、というような出来事に出会える予兆。

そんなことは人生で滅多にありませんので、是非、大事になさってくださいね。