2021-01-18から1日間の記事一覧

六拾五番 恨んで恨んで朽ちていくあなたこそ惜しい

【65番目のうた】 恨みわびほさぬ袖だにあるものを 恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ 【意訳】 恨みに恨んで涙に濡れる袖を干す間もないのにさらにこの恋のおかげで浮き名がたって私の評判が朽ちていっては悔しすぎます。 【作者 相模】 相模の名は最初の夫、大江…

六拾四番 暗闇が少しずつ少しずつ明るくなっていきます

【64番目のうた】 朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木 【意訳】 夜が明けて少しずつ明るく宇治川の川面にかかる朝霧も少しずつ薄らぎやがて川瀬に打ち込まれた網代木が姿を現してきました。 【作者 権中納言定頼 ごんちゅうなごんさだ…